企業から学んでみた

ちょっと気になったことがあって、「無能な経営者」ってどんな人かネットで調べてみました。ところが案外「無能な経営者はこんな人」っていうのがないんですね。まぁ、そりゃそうか…。で、ふと気づいて「有能な経営者」でググるとけっこう出てきました。で、みつけたのが「ドラッカー」という人が書いた本からのリスト。
ちょっとコピペ。

  1. 「何をしなければならないのか」と自問自答していた。
  2. 「この企業にとって正しいことは何か」と自問自答していた。
  3. アクション・プランをきちんと策定していた。
  4. 意思決定に対して責任をまっとうしていた。
  5. コミュニケーションへの責任をまっとうしていた。
  6. 問題ではなくチャンスに焦点を当てていた。
  7. 会議を生産的に進行させていた。
  8. 「私」ではなく「我々」として、発言したり考えたりしていた。

ということは、これの逆が「無能な経営者」なわけですね。

  1. 「何をしたいのか」をひたすら主張する。
  2. 「わたしが正しいと考えることは何か」をひたすら主張する。
  3. 「どうすればできるか」というプランがなく、とりあえずやってみることにする。
  4. 決めたことのあとは、誰かに責任を負わせる。
  5. 人の話は聞かない。
  6. 悪かったことのあら探しをする。
  7. 会議の目的を明確化させず、議事を迷走させ、あらかじめ決まった結果に持っていく。
  8. 発言や考えの根拠は「私」。

なるほどなぁ。いるいる。あっちにもこっちにも。

金と口

「金を出さずに口を出す」のか「金は出すけど口は出さない」のか、どちらがいいのかなんてことが世間ではよく言われますが、おそらく大切なのは「金と口の塩梅」てぇもんじゃないですかねぇ。


などと、自分の頭の中で考えがグルグルまわります。発端は、これ。まだきちんと読み込んではいないですが、端的に言うと

  1. 「とにかく変える」という結果ありきの会議
  2. そのために、自分が思うことを好き勝手に盛り込む
  3. 具体的な方法について疑問が出ても、「やらなきゃならんから」という展望のない話
  4. しかも、その内容たるや「いまさら」のことばかり
  5. 現状分析については、「木を見て森を見ず」&直感

他にもまだまだありそうですが…。
しかしねぇ、これほどまでに現職教員に対する不信感を世間に撒き散らかすことって「今学校にいる子どもたち」にとっていいことなんかねぇ。
子どもたちははっきりわかっていますよ。「いい先生もいる、悪い先生もいる」。で、ほとんどの教員は子どもたちにとっては「可もなし不可もなし」。これって、普通のこととちゃうかなぁ。ある企業のすべての構成員が「すげぇやつ!」ばっかりだったらへんでしょう。
「困った教員*1」が同じ職場にいると、同僚も困るわけで、これをどうにかしてほしいと思うのは、現場の人間も一緒です。でも、そんなのほんの一握りの人のことであって、そのごく少数の人を「排除」するために全教職員をふるいにかけるとかいうのは、あまりにもコストがかかりすぎると思いますがねぇ*2
教育を再生するのに最も簡単に道筋は、まずはクラスあたりの生徒数を減らすことじゃないかと思います。そのためには、教員数を増やさないといけない。となると、真っ先に必要になるのは予算です。で、その予算がないから教員数を増やせない。だから、そのあたりに手をつけず、他のことで間にあわせようとする。そんな魂胆が見え見えです。
教育が最重要課題というのは、ブレア*3も言っていたことらしいですが、そのための予算投下をしているわけで、「金を出さずに口を出す」という極端な態度ではアカンと思いますけどねぇ。あ、予算投下したっけ。タウンミーティングを請け負った業者に(笑)。


ドラッカーさんの本には、こんなことが書いてあるそうな。
「自分が何をしたいかではなく、何がなされるべきかを考える」という態度が重要。

*1:ちなみに、ここでいう「困った教員」は、思想性云々じゃなくて、仕事をするるかどうかとか、生徒ときちんと会話(一方的に人生訓を垂れるということじゃないです・笑)ができるかどうかとか、そのあたりのことですよ。

*2:てか、「困った教員」は「更新制」ではふるいにかからないと思いますが

*3:ここではサッチャーじゃなくてね