ちえちゃん@東之阪

今日は奈良でシンポジウムです。でも、やっぱりその前にお好みです。
奈良のお好みというと、まだよっちゃんしか知りません。でも、知りあいによると、奈良にはおいしいお好み焼き屋さんがいっぱいあるそうです。それならやっぱり行かないわけはいきません。
ということで、お友だちのM村さんに連れられて向かったのが「十八間戸」で有名な東之阪です。まずは「十八間戸」を見ます。ちなみに「十八間戸」を管理しておられるのは、なぜかその隣にあるお好み焼き屋さん。店そのものは閉まっていますが、戸をガラリと開けて
「隣、見せていただけますか?」
とお願いすると見せていただけます。
ひとしきりM村さんと話をしたあと、お好み焼き屋さんを探します。しばらく歩くと、ありましたありました。プレハブの建物です。
中に入るとおばちゃんふたりで焼いておられます。
「カス、ありますか?」
と聞くと、
「今年始で入ってきいひんねん。火曜日に入ってくるんやわ」
とのこと。残念!ならばと、スジを頼みました。
「ビール、ありますか?」
と聞くと
「おいてえんねん。ほしかったらコンビニで買おてきたらええよ」
とのこと。もちろんコンビニまで行きましたとも(笑)。
コンビニから帰って来たら、すでにわたしのお好みはひっくり返ったあとでした。せっかくなので、他の人が注文されたものの画像を…。

それにしても、ここのお好み大きい!
ちなみに、ここのお好みのおすすめは、「いも」とか「スジコンニャク」だそうです。なんでやねんと思ったのですが、このお好み焼き屋さん、おでんもやっています。で、その具を入れるようです。頼んだスジも、おでんの鍋から出して、串をはずして、細かく刻んでいれておられます。ということは、コンニャクもいけるし、ゴボ天もいけるわけです。じゃぁカスはというと、
「このへんの人らな、みんな小さい頃からカス食べ飽きててな、誰も注文せぇへんわ」
ということです。なるほど…。
焼き上がりはこんな感じです。

できあがったら、おばちゃんが
「ソース塗ってええか?」
と聞かれます。
「お願いします」
と塗ってもらったところで、焼いているおばちゃんが
「ソース塗らんと食べるのがおいしいねん」
と、これまた「なんで今頃」なコメントを入れられます。
で、一口食べると
「うまい!」
けっして生地がフカフカなわけではありません。どちらかというと、どっしりしている方かもしれません。ところが、その生地にしっかりとダシの味が入っています。これ、今まで行った店とは方向性が全然違います。あえて言うならば、第2のふるさと井手でお好みパーティーをしたときに、地元の人が焼いてくれた味ですね。感じとしては、たこ焼きの生地っぽい気もします。
食べている間も電話がひっきりなしにかかってきます。
「うちはなぁ、遠くからも来はるで。それにな、市役所からも注文来るねん」
なるほど、納得です。
「定休日はいつですの?」
「ほとんどあいてへん」
「へ?」
「開けてるのは金・土・日だけや」
「へ?」
なんと趣味的なお店…。
それにしても、あまりにも大きいので食べきれません。結局半分食べたところで、残りはお持ち帰りにしてもらいました。


てことで、恒例のdata。

スジたま 570円
ビール なし
スタイル 混ぜ系
その他 「玉子焼き」というのがあって、これがベースになります。まぁ「素玉」のことですね。これに豚とかイカとかおでんの具とかをトッピングする形になります。「小さく焼いて」と言えば小さく焼いてもくれるみたいです。次回行ったら、ぜひ「いも」を食べてみたいなと。
独断的評価 ★★★★★(ひと味違うところが驚きです)


詳細なリンクも更新しました。

で、シンポジウム

で、いよいよ奈良女子大学に行きます。
開始までまだ1時間弱あるからか、あまり人はいません。というか、えらい少ないです。大丈夫だろうか…。ところが、開会の1時直前になったあたりで、どんどん人が来はじめます。あっという間に広い教室がほぼ満席です。ざっと100人くらいでしょうか。なかには見知った顔もちらほらおられます。ひっぴぃさんがおられるのは、かなりなプレッシャーです(笑)。
まずはわたしの「お座敷芸」のスタートです。
今回のシンポジウムの趣旨は、セクシュアリティについての講演会というわけではなくて、わたしの「お座敷芸」をネタにして、その語り口の裏側にあるものを探ろうということです。なので、「いつものネタ」ではありながら、そこにできるだけ「雑談」を交えてみることにしました。まぁはじめはちょっと固めの雰囲気でしたが、徐々に雰囲気もほぐれてきて、そこそこ笑っていただけたので、よかったよかった。


休憩後、上野久美さんと岸政彦さんのミニ講演。それぞれ30分しかないのでたいへんだなぁと。
上野さんの話も「一見素」の感じがして、おもしろい。話の中に
障碍者なんて真面目にやってられへん」
というフレーズがあって、みなさん大爆笑。いや、たぶん笑うところじゃないはずなんですが、というか、ある意味めちゃくちゃしんどい話なわけですが、それを「笑い」に持っていくあたりが、「やっぱり関西やなぁ」という感じですね。
岸さんの話は一転して「社会学者」としての分析的な話です。
「いつきさん、講演の前に一生懸命プロレスの技の名前を検索していました。なんでそこまでネタをくらんとあかんねんと思うわけですが…」
みたいな話が出てきて、これまたみなさん大爆笑。いや、ネタは大切です。
岸さんの「笑い」をめぐる話はなかなか興味深かったのですが、なんかよく思い出せないので、また報告書を見せていただくことにしましょうか。


で、休憩後、シンポジウム。
「なぜああいう語りになるのか」
というあたりについて、ちょっと真面目にネタばらしをしてみました。

で、懇親会

で、今回の仕掛け人である鶴田さんのホームの店で懇親会というか、飲み会。
会場までランニングをしたんですけど、店に入ると開けておいてくださった場所がBンちゃんの隣というなかなかのところ。てことで、ふたりで黒いギャグを飛ばしまくってしまいました。あかんなぁ…。ちなみに、隣の席ではなにやら真面目な話が進行していて、その差はえらい大きかったような気がします。
閉店までお店におじゃまして、その後、コンビニ経由で宿泊所に移動。なんだか4人ばっか3時ぐらいまで飲んでいた気がする。