奈良でダブルヘッダー→「みんなの学校」

朝、眠いです。でも、今日は生駒に行かなきゃなりません。地下鉄の駅に着いたら、ちょうど奈良行きの急行が!ラッキーです。ところどころでウトウトしながら移動です。
で、お座敷会場へ。みなさん、なにかと気を使ってくださるのですが、気を使われることに対して気を使う人間なので、かなり気を使ってしまいました^^;;。
午前のお座敷は1時間半厳守ということなので、かなり緊張します。どこか必要のないネタを削除しようと思うのですが、そういうところに限って後で使ったりするので、うかつに削除できないんですよね。でも、みなさん、和やかな感じで聞いてくださって、ほんとにホッとしました。話し終えてからご自分のことを少し話しに来られた方がおられたり。なんかうれしいです。


で、午後のお座敷のために移動開始。ここで、お座敷聞いてくださった方とたまたま電車で一緒になったので、ダラダラ話。きっと身近に感じてくださったのかな。これもまたうれしいです。
で、昼ごはんはかねてからの懸案事項であった下之庄のお好み焼きを食べて、次のお座敷のための待ち合わせ場所へ。
迎えに来てくださった方が「忙しいところをすみません」って言われるので「いえいえ、下之庄のお好み食べて」と言うと、そこからスイッチが入りました。
「「りんご」っていう店があって」
「あ、それ、安堵町のでしょ」
「知ってはるんですか!」
「行ったことありますよ」
「えー!」
みたいな。
いやぁ、この時ほど「お好みマップ」をつくっててよかったって思ったことはなかったですね。


おかげさまで、午後のお座敷の和やかなこと。迎えに来てくださった方は人権主任の方で、かなりの実践を積み重ねておられるわけですが、セクマイのことは「わからん」と思っておられたとか。でも、「お好み」のおかげでハードルが下がったみたいで、すんごい関心を持って聞いてくださいました。
なんだろ…。
個別の課題の「独自性」みたいなことはたしかに必要です。でも、それは結局「知識の伝達」や「経験の伝達」であって、本を読めばわかることでもあるように思います。でも、さまざまな課題を横断する「共通性」みたいなものは、なかなか語られない。というのは、「プロパー」になればなるほど、「独自性」にこだわってしまうからです。で、たぶん、わたしがカバーするのはそこなのかな。


で、おみやげに油かすをもらってしまったりしながら京都へ。
パートナーと待ちあわせをして、今日は「みんなの学校」を見ました。
おもしろいですね。たぶん、あそこでやられていることは、日本の学校教育のベースになることです。別に目新しいことはあまりない。でも、その「目新しくない」ことをやりきっているところがすごいです。
印象に残ったことがいくつか…。

  • 1年間で子どもの顔がすごく穏やかになるんだな。
  • 「主人公」のまわりの子がすごいな。
  • 6年の子、家、メッチャしんどそうやな(卒業式の服)。
  • 教職員が仲よさそうだな。
  • 役割分担があるんだろうな。
  • 「あの人」が番頭格なのかな。
  • 「教頭」が出てこないな。
  • 4年の担任、どこ行ったのかな。

なるほどと思ったのが「みんなで子どもを見る。でも、それは責任逃れではない」という言葉ですね。たぶんそれをやっているから、子どもをフォローできる。まぁ言うなれば、サッカーチームみたいな教職員集団ですね。で、そこに「主人公のまわりの子」がおおいにからんでいます。
あの学校、もしかしたらミッションとして、表向きは「インクルーシブ教育」的なことを打ち出して「主人公」に着目しているようだけど、実はもうひとつのミッションとして、「主人公」の存在をテコに「シティズンシップ教育」的なことを考えているのかなと、ふと思いました。
にしても、「主人公」の子らの卒業後が気になるなぁ。あ、松高なら大丈夫か…。

香(かおり)@下之庄

なんか、今週は「お好みエントリ」がハイペースです。
今日は午前午後がダブルヘッダー。間の昼ごはんをどこで食べるかが問題です。なんしか、生駒から大和小泉までの間です。はじめは「まぁてきとうに…」とか思ってましたが、ふと「下之庄があるじゃないか!」ってことに気づきました。
下之庄には、かつて「下之庄歴史研究会」というのがあって、部落史研究では非常に大きな成果を出されています。そこが明らかにしたことのうちのひとつとして、竜田神社のお祭りがあります。
従来はカワタの人々は「ケガレ意識をもとに、祭から排除されてきた」とされてきました。しかし、竜田神社ではカワタの人が来ないことには祭ははじまらない。つまりキヨメとして重要な役割を担っているということ、排除されるどころか主催者であることが明らかにされたんですね。
で、今から10数年前フィールドワークで下之庄に行ったことがあって、その時に聞いた話も衝撃的でした。なにせ、ムラの中に映画館なんかもあって、ものすごく栄えていたということなんです。まぁでも、同じようなことは末広でも言ってたから*1、たぶん「産業が成立しているムラ」は、かつてはそうだったんでしょうね。
で、そんなこんなの歴史を知っている以上、ぜったいにお好みもハンパないだろうなと思っていましたが、前に行ったフィールドワークの時は「仕事」だったので、あまり勝手な行動ができず、お好みを断念していました。なので、今回はその時のリベンジってことです。
大きいムラなので、とりあえずアテをつけないと果てしなくさまよい歩くことになりかねません。幸い、少なくとも2軒あることはわかりました。最初に見つけたのは「いしだ」でした。が、暖簾はかかっているものの「準備中」の札が出ています。じゃあ、もう一軒の店「香」にチャレンジしましょう。
しばらくうろついていると、ありました!店に入るなり、さっそく「カスのお好み、ありますか」「あるよ」「お願いします」と注文です。さてと、どんな感じだろ…。
生地をおいて、上に…。カスをひとつかみです。え?ひとつかみ?少ない店だと「ひとつまみ」なのに、この店は「ひとつかみ」です。生地の上一面にカスが乗ってます。

「この店、何年くらいやってはりますの?」
「30年や。まだまだやわ」
30年ではまだまだ修行中らしいです。ま、そりゃそうか。山辺食堂は57年ですからねぇ。
「どっから来はったんや?」
「京都からです」
「そうか、うちの店、どっかに載ってたか?」
食べログには出てますけど、何も書いてないですよ」
「そうか、でも遠くから来はるで。東京からも来はるし、外人さんが写真撮ってはるわ」
不思議なもんです。お好みをひっくり返してしばらくすると、カスの脂が溶けてパチパチいいはじめます。久しぶりです。
そうこうするうちに焼き上がりました。

生地に埋め込まれたカスの大きいこと多いこと!これはすごいです。
さっそく食べはじめました。生地は表面がパリっとしていて、中はふんわりしています。キャベツの食感がとてもいいです。粗めのみじん切りなので、水分がキャベツの中に残っていてジューシーです。時々あたるネギの香りがいいです。そして油かす。どこを切っても油かすo(^^)o。

しかも「切り」が大きいので、香りがすごいです。
さすがに一枚でお腹いっぱいです。と、気になったので、質問です。
「ソース、どこの使こてはりますの」
NISHIKIソースや」
初耳です。どうやら、奈良の醤油屋さんがつくっているソースのようです。味はそんなに特徴があるわけではないのですが、香りはいいです。たぶん、すごくいいバランスでつくっておられるんでしょうね。
さてと。満足です。午後のお座敷のために出なきゃ…。
「ごちそうさまでした。おいくらですか?」
「550円」
「え…!」
あの量のカスで550円だと、ほとんどカス代じゃん…。


てことで、恒例のdata

カスのお好み焼 550円
ビール キリン・スー○ードライ大瓶600円
スタイル 混ぜ系
その他 とにかく、圧倒的なコストパフォーマンスです。しかも、下之庄にはまだまだお好み屋さんがあるそうな。おそるべしです。
独断的評価 ★★★★★(そらもう、これです。が、カスの量がすごいので、わたし一人で一枚はもったいないです)


さらに詳細なリンクも更新しましょう。

*1:「デパートが2軒ある」とか