レポート第1部

一般演題2は、大期待の演題があるので、さすがに会場へ。

  • 三橋順子さん:日本最初の「性転換手術」について

永井明子さんとペアルックの着物で、細かく笑いをとってこられるあたりがさすがです。しかし、「事実を調べる」ということが、いかにたいへんなことかを感じさせられる発表でした。あとで聞いたら、見出しのないコラムなんかに、大切な情報が入っていたとか。それだけに、「事実の重み」ということもまた感じさせられました。

  • 佐々木掌子さん:ホルモン療法、手術療法とジェンダーアイデンティファイ

FTMはSRSとジェンダーアイデンティファイの正の相関関係が有意に存在するけど、MTFは相関関係がないという話。もちろん、研究者や医療側としては細かいツッコミどころはいろいろあるんでしょうけど、個人的にはガッテンボタンを連打。しかし、あとでロビーで先輩*1から厳しい指導・助言*2を受けておられました*3

  • 櫻庭京子さん:Transsexual voice therapyにおける話者性別推定技術の臨床応用

女声にするためには声帯を狭く緊張させるんですね。あたしゃ、声楽をちょっとだけだけどやったのでまったく逆に声帯を広げていかに緊張させないかというのが勝負でした。数値化された声パスの道は厳しいなぁと思ったけど、それだけが声パスの道ではないのは、あきらかですよね。てなことをいろいろと思ってたけど、最終的に「声が低くても女声に見える人」「学習能力が高い人」への対応ができていないことを正直に話されたので、「あぁ、この人いい人だぁ」と思いました。でも、あのソフト、おもしろいなぁ…。

  • 伊東聡さん:FTMサポート10年の歩みと諸問題

もう、日本3大FTM*4のお一人ですから…。あのまじめなキャラで「大門軍団・ゴルゴ13のび太・鶴本直」の4分類をされるというのがなんともいいです。あれ、あくまでもFTMに特化をしているので、MTFに拡大して援用して「ちゃうやん」としても伊東さんの意図とずれてしまうことに注意をする必要があるとは思いますが、それを越えても、なかなかのヒットでした。


ここで、中座。いろいろいらん情報も入ったことなので、今後の作戦を立てました。あ、阿部先生の優しい笑顔が印象的でした。

*1:HがしYうこさん

*2:Hさん曰く「対等な論議だよ〜」

*3:怒られているようにまわりに見せるコツは、話を聞く時「ペンを持ちながら」「時折うなずきながら」「心持ち首をかしげ見あげるように」ということがわかりました(笑)

*4:あとはM木さんと、T井さんは克服済みなので、かわってF生さんてことにしよう