いずこも…

今日は、府高人研の夏季研でした。
午前は分科会で各校からのレポートでした。
たまたま教職員研修をテーマにしたところに出たのですが、おもしろかったです。メインになったテーマは「発達障害の子どもへのとりくみ」でした。いままでは、部落の子どもや在日の子どもへのとりくみがテーマになることがほとんどでした。あとせいぜいが障害者「理解」的な内容程度ですか。それが、「いきなりそっちへ行くのか〜」という感じでした。
話の内容としては、「ウチの学校には◯◯らしき子がいて…」とか「ウチの学校には、今年、医療機関で◯◯と言われた子が来て…」みたいな話と、そうした子らに対する対応の難しさ。あと、印象的だったのは「ある医者は「対応ができないなら診断してもしかたないでしょう」と言った」という話と「専門家に聞いても一人一人への対応は教えてくれるけど、集団の中でどうするかを教えてくれない」という話。ま、それぞれがその通りだと思います。
結局、診断書が出ていれば個別の対応はできるけど、それが出ていない時は「証拠」がないためどうしようもない。ちなみに、個別の対応は「病気だからしかたがない」という理由でなされる「特例的措置」なんですよね。本来は、診断書が出ていようがいまいが、高機能障碍をもっていようがいまいが、部落であろうがなかろうが、在日であろうがなかろうが、個々の生徒を丸ごと受けとめてそれぞれに対応した教育をしていかなくちゃならない*1と思うのですが、現状ではしかたがないとは思うし、それぞれの学校ではみなさん本当に苦労されていると思います。
それにしても、これってどこかで聞いた話だよなぁ。

*1:「みんな同じ」じゃなくて、その正反対