自主フィールドワーク

研修の後は、もちろん「反省会」です*1。でも、反省会が始まるまで、まだ1時間ほどあります。
ところで、いま自分がいるところは住吉…。てことは、近くにあるものといえば…。やっぱ飛田新地ですな。
とりあえず、行ってみよう!
と、ここでひとことアドバイスをもらいました。「とりあえず、百番に行くフリをしたらいいよ」とのことです。なるほど…。まぁ、女性の友だちとわたしとで行くので、いずれにしろ「客じゃない」ことが見え見えですからm(_ _)m
阿倍野墓地の北側をブラブラ歩いて、窪地のようになった一角を見た瞬間、息を呑みました。
まわりは高層マンション街。そこに忽然と日本家屋というかなんというかな家が整然と建っています。完全な別世界です。向こうには、通天閣が見えています。階段を下りながら、飛田新地の中に入りました。まだ6時前なので、それほど人通りはありません。でも、「お店」の準備は万端整っています。お店の玄関はもちろんあけっぱなし。そこに、強烈なスポットライトがあたっています。光を一身に受けているのは、きれいに着飾った女性です。なるほど…。お店の番をしているのは、年配の女性。おもしろいのは、玄関の内側の脇におられるのですが、反対側に大きな姿見がおいてあります。こちらからその姿見を見ると、姿見には年配の女性が映っています。なるほど…。
「すごいよ、すごいよ」とつぶやきながら、ふたりで足早に身とを歩いて、あっという間にその一角を出ました。
それにしても、近くにはムラがあり、その隣には寄せ場があるという立地です。おそらくは、被差別民衆とのからみとかいっぱいあるんだろうなぁ。あと、飛田新地の中にはたぶんないだろうけど、その周辺には男娼の町とかなかったんだろうか…。いろんなことを考えながら、「反省会」の場へと向かいました。

*1:子どもの反省会はほんとうに「反省」をしますが、大人の反省会は、もちろん「交流会」の別名ですよね(笑)。