わかば@東九条

次の作業との間に時間があったので、お昼ご飯は久しぶりに東九条の「わかば」で食べることにしました。
ここ、フラフラと東九条をほっつき歩いている時、あるお好み屋さんの前でたまたま出会ったおっちゃんに「どこかええ店知りません?」と聞いたところ、「ここ*1とちごてな、あっちの店がいい」とわざわざわたしたちを店内まで連れて行ってもらったというところなんです。
まぁ、見捨てられた方の店も店ですが、それでもつぶれずに残っているのは、やはり常連さんがいるからなんでしょうね。不思議なもんだ…。
それ以来、何度か行っていたのですが、ずいぶんとごぶさたです。
お店に入って「久しぶりです」とあいさつすると、「あら珍しい」と言われてしまいました^^;;。
とりあえず「お好み、カス入れて」と頼むと「カスだけでええん?」と言われてしまいました。なので「ホソも」と頼むと「ホソないねん」とのこと。「じゃぁスジ」で決定です。
さて、焼きはじめられて驚いたのは、スジが生のまま鉄板にゴロゴロとおかれたこと。さらに、キャベツは大切りだわ少ないわ。とりあえず、今日はあごのトレーニングを覚悟します。

どないなんねん。
やがて軽く炒めたスジをお好みの上に乗っけて、さらにカスをバラバラっとおいて、上からタネをかけます。

しばらくたってからひっくり返して上からぎゅうぎゅう押さえ込みます。そういえば、前押さえはったせいか、お好みがバラバラに破れてたこともあったなぁ…。どないなんねん。
オモニから「卵入れんにゃな」と言われて「はい」と答えます。
「ところで、なんで写真とってんの?」
「あ、サイトにアップしてるんですわ」
「そんなん、やめといてぇな」と言いながら、うれしそうだったりするのがおもしろいです。
で、できあがったのがこれ。

一口食べて…。
んまい!
いや、マジでうまいです。
なにがうまいかというと、スジがうまい。あれだけ軽く炒めただけなのに、きっちり火が通っていて、それでいて固くありません。しっかりとした歯ごたえがあって、噛むとスジのスープが口の中いっぱいに広がります。
「どない?」
「このスジ、マジでおいしいですわ」
ここで、オモニ、俄然やる気です。冷蔵庫からスジを出してきて
「そうやろ。スジがちゃうねん。うちのスジはええのんばっかりやねん」
「あとね、キャベツが大切りやし少ないし、どうなるかと思ってましたんですわ」
「あ、キャベツがすけないのな*2理由があんねん。多すぎたら水っぽなる。切り方もな、これくらいがちょうどええねん。細こう切ると水っぽなる。焼きそば用はこれや」と言いながら見せてくれた焼きそば用のキャベツを見ると、10cm角ぐらいに切ってあります。
「だいたいテレビ番組見たら「お好み焼きは押さえたらアカン」って言うてるけどちゃうねん。押さえなあかんねん。押さえたらスジのダシが全体にまわっておいしなんねん」
言うてはることが、いちいち理にかなっています。てか、たしかにおいしいからなにも言えません。
「お客さんが「キャベツもっと」とか言わはったら、そら入れるで。でも、これくらいが一番おいしい。お客さんが「押さえんといて」て言わはっても、わたしは絶対に押さえるねん。そばを入れたら破れることがあるけど、それでも押さえなあかんねん」
う〜ん、それほどにこだわってはるんや。お店は新しい感じなんですが、建て替えられたらしいです。なんでも、この道20年とか。
とにかく久しぶりに行って、ほんとうによかったです。味としては、「お好みを食べさせる」と言うより、「スジを食べさせる」という感じですか。お好みはスジを味わうためのベースと考えた方がいいかもしれません。でも、これはこれでひとつの境地ですね。
てことで、恒例の…。

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お好み焼 400円
トッピング(カス・ホソ 100円
トッピング(スジ・卵) 50円
生ビール・マッコリ 450円
スタイル ベタ焼き系
その他 サイドメニューが豊富です。天肉・アギ・ウルテなどの鉄板焼きもできます。あと、「韓国風焼きそば」とかぁゃιぃものもあります
独断的評価 ★★★★★(そらしゃーないですわ…)

*1:わたしたちの目の前にあったお好み屋さん

*2:「少ない」を「すけない」と言うのはウトロのオモニ達もだったなぁ…。