人とのつながり

朝起きると8時。久しぶりにちょっと寝坊ができてよかったです。といっても、この3連休、まともな生活をしていないので、まだまだ睡眠時間は足りていない感じです。でも、2度寝もできそうにないので、あきらめて起きることにしました。
とりあえず、昨日録画しておいたモトGPの観戦。初のインディアナポリスでの開催。しかも、雨。そんな中ですごいレースをやっていました。やっぱすごい。わたしらみたいな普通の人間だったら、アクセルをあけることすらできないだろうなぁ。
続いて、F1の観戦。モンツァも雨。珍しいこともあるものです。
などと見ている最中に、徐々に体調が回復。となると、「やっぱり行こうかなぁ」という気が起こってきます。
実は、昨日は「ぜったいあしたは家にいる」とパートナーに言っていたのですが、今朝パートナーは「どうするの?行くの?」と聞いてきます。パートナー、やっぱりわたしの性格を熟知しているわけですね。
で、どこに行くかというと、友だち*1の三井孝夫さんが和泉で「NPO法人リアライズ」というのを立ちあげまして、それの設立集会です。記念講演で牧口一二さんが話をされるというのも魅力的です。そしてなによりも、以前三井さんから別件で電話がかかってきた時「ところで、来てくれるやろ?」と言われたので「行こうと思ってるよ」と返事してしまっていたんですね。「行く」と言った限りは、やっぱり行かなくちゃなりませんよね。まぁ、行かずにクヨクヨするよりも、「行ってみよう」ということにしました。
さて、目指すは和泉中央。2時間がかりです。駅前でカツ丼&ビールで昼食をすませて会場にはいると、すでにはじまってはいるものの、まだ講演はじまっていないみたいです。よかったよかった^^;;。
にしても、参加者を見ると、みんな若い!あちこちを電動車いすが走りまわっています。なかでもひときわ速い電動車いすで走りまわっているのが、三井さんでした。ひょいとあいさつすると、「あっちに川口くん、来てるで」とのこと。山口からかいな!来るヤツもたいがいやなぁと思うけど、それよりもなによりも、それが三井さんと川口くんの「関係」なんやろうなぁ。
やがて、牧口さんの講演。
「風の旅人」のモデルになった宇都宮さんの話や、車いすの小児科医の方の話とか、どこかで読んだよなぁという話が出てきます。でも、やっぱり生で聞く話は迫力が違います。そしてなによりも「マイナスに価値を見いだしたい」という言葉に深くうなずいてしまいました。プラスをめざすことそのものは、それはそれでいいんだとは思います。でも、それはあくまでも「自分」の問題でしかない。でも、マイナスに価値を見いだす世の中をつくろうと思うならば、それは社会の価値観や社会の枠組みを根底から変えていく作業になるんですよね。それを「夢」と言う71歳の牧口さんはやっぱりかっこいいなぁ。
それにしても、やっぱり自分がふだんいる「フィールド」とは違うので、知っている人がまったくといっていいほどいません。ちょっと寂しいなぁと思っていたら、「あの…」と声がかかりました。「ピアスクールで話をしておられた…」「あぁ!あのときの!」。
考えてみると、当たり前ですね。ピアスクールが縁で三井さんと出会ったわけで、底に参加されていた方がおられるのは当然ですよね。そうやってあたりを見てみると、ロビーで話しあったCPの人とかもおられます。
休憩のあとは「ひまり」のライブ。ライブなんてめっちゃ久しぶりです。ゆるゆると「音」を聞きながら、このわずか4時間の自分の気持ちをまとめます。
ん〜。やっぱ「つながり」なんだろうなぁ。牧口さんの講演の中でひかれていた宇都宮さんの言葉「64億人の人間が、足と手をつないだ網で地球を覆っている」んですよね。その手と足をたどっていけば、いろんな人と出会える。そして、「一度出会った人は友だちと思う*2」。その「友だち」を広げていくことで、社会の価値観を変えていくことができるのかなぁ。
宇都宮さんと出会った牧口さんと出会った三井さんと出会ったわたしは、そういう「つながり」の中で、今はなき宇都宮さんと出会っているのかもしれないし、その「つながり」の隊列に加えてもらえるのかもしれない。その「つながり」に気づかされた意味でも、今日は来てよかったと思います。
集会の終了が5時過ぎ。今日はまっすぐ帰ることにしましょう。

*1:と言わせていただきます

*2:宇都宮さんの言葉