で、語った

「あの人たち」のこと。「あのできごと」のこと。
なぜ自分はそのことで傷つくのか。なぜ自分はそのことにとまどうのか。
数学も大切だけど、ほんとはもっと大切なことがある。でなければ、「わたし」が生徒の前に立つ意味がない。
教員という権力性を持ちながら、そのことに自覚的でありながら、やはり語らざるを得ない。
ふだんは「数学」に乗せて語る。しかし、本当に必要なときは、「言葉」に乗せて語る。語ること。あきらめないこと。
そのために教員になったんだ。