線引き

職場に着いたら、とりあえずパソコンに火を入れて…。さてさて、成績処理の最終段階です。ここからは「顏」は見ません。単純に点数だけを見ます。
点数を集計して、ソートをかけて、カチャカチャカチャ。
はい、出てきました(笑)。
一年間の長い「闘い」の最後は、あっけないほど簡単に終わります。
で、最後の会議。
担当者が出した原案を元に、みんなで論議をします。
「この子は○○な子で」
みたいな意見も出てきます。わたしは即座に
「その話はやめよう」
と返します。わたし、こういうところでは原理主義なんです。心情はあれど、それは論議に持ち込まない。仮に論議をするなら、みんなが納得するロジックを見つける。もしもそれが見つけられなければアウト。
教員って、たいてい「落とす」ためには授業をしてないです。基本は通したい。そこに私情をはさんでしまうと線が引けなくなります。いや、先を引く必要はないという根本的な論議はありだと思います。が、その論議をせずに線の引き方をあいまいにするのは、わたしにはどうしてもしっくりこないんです。
「長い闘い」の最中はとてもウェットです。しかし、その最後はドライである。要は、「そこまで」が勝負なんだと思っているということです。会議は勝負の場所ではない。
そんなことを考えながら、2時間半ほどの論議を終えて、今年一年が終わりました。