人柄やなぁ

今日は京都府北部の性教協サークルに呼ばれてのお座敷です。少し緊張です。
京都府北部と京都府南部では、同じ京都府であっても、なんか違いがあります。端的に言うなら、京都府北部の人々は基本的にはまっすぐな人柄です。それに対して、京都府南部というか口丹以南の人々はフレキシブル(グニャグニャともいう)な人柄です。もちろん、これはあくまでも傾向であって、みんがみんなそういうわけではありません。が、そこにもうひとつの要素をクロスさせると、ポラリゼーションのように、ある特定の傾向が浮かび上がってきたりします。で、「性教協サークル」というのは、そのポラリゼーションになりうる要素かなと。
てことで、特急に乗って天橋立へ。快適です。天橋立は、見事に観光地です。ちょっとおもしろい。で、お迎えに来てもらって、地産地消野菜のお昼の定食のお店へ。お店に入ると、すでに料理が並んでいるのですが、すんごい豪勢!お店のお母さんの畑でとれた野菜づくしです。

うわ!おいしい!にしても、ここのお母さんの人柄が、やはりまっすぐです。なんだろ。ひとつひとつのものごとにごまかしがないというか、真剣というか。ふだんわたしがつきあっている人々の中にはあまりいないタイプの人々です。いや、ふだんおつきあいしている人々も真剣でごまかしがない人々なんですが、なんか違うんですよね。緊張です。
で、会場へ。とりあえず、会場設営を手伝って、ひといきついて、コンセントレーションを高めます。
で、お座敷開始。
みなさん、真剣な眼差しで話を聞かれます。たぶん、性教協にかかわる人、あるいはサークルの人間じゃないけどここに来られる人って、それなりの、それもかなり高いニーズを持っておられるのかな。もう少しはっきり言うなら「なんとなく」ではなく「具体的なニーズがある」、あるいは具体的に当事者支援をする必要がある人々が来られてるのかな。そんな感じが伝わってきます。
でも、だからと言って、わたしの芸風を変えるとまずいです。なにせ、かつて痛い経験をしたことがありますから。ということで、あいも変わらずの軽佻浮薄なお座敷を展開したりして。
で、しばしの休憩のあと、1時間の意見交流。かなり時間をとるなと思ったら、やはりみなさんからいろいろな具体的な話が出てきます。
LGBTは都会にしかいないわけじゃないという当たり前のことが明らかになります。と同時に、都会にはない生きづらさがここにあるということも明らかになります。そして、その中で当事者をなんとかサポートしたいというまっすぐな思いが伝わってきます。なんか、そんな人たちを前に、このええかげんなわたしが話していいのかと思うと、緊張です^^;;。
でも、ほんとにいろんな人が経験してこられた出会いをいっぱい聞かせてもらって、答えのない答えをいろいろ話をして、たぶんお互いにすごく気づきがあったのかな。そんな気がしました。
で、お座敷終了がちょうど5時頃。これは「呑め」ということですな。てことで、迷惑なわたしは「呑みましょ」と誘ってしまうわけですよ。すると、みなさんつきあってくださるわけですよ。しかも、みなさん車だから呑めないわけです。ほんとにもうしわけない。でも、1時間ほどおいしい刺身や天ぷらをいただいて、ビールも黒ラベルをいただいて、なんか、わけのわからん労働界隈の話をして、帰りの特急の人になりました。
ふう。いい経験でした。脳みそを酷使した1日でした。でも、得るものがあったな…。