穴を埋めること

かつて、大学時代にこんなことを教えてくれた人がいました。
「愛とは不在を感じること」
いま、その言葉がよくわかります。
書類的にも「穴」があくわけですが、心にも「穴」があきます。そして、心の「穴」は、おそらくふさがることはありません。でも、いろんな人と語りあい、自分と父親の間にあったさまざまなことを振り返りながら、その「穴」を埋める作業をしていきます。それは、「不在」をかみしめながら受けいれていくことなのかなと思います。
ちょうど、傷口にかさぶたがはり、新しい皮がはっていくようなものなのかな。その皮は「もとの皮」ではない。そしてやっぱり「傷口の記憶」は残るけど、傷そのものは「癒される」。そんな感じのものなのかもしれません。